Hさんは60代の男性で、国内で石油などを運ぶタンカー船の船乗りとして活躍しています。
腕が太く、強面な見た目の彼ですが、話し出すとそのおおらかさと優しさに惹きつけられます。
大学を卒業後、彼は船乗りの道を選び、今の会社でずっと働き続けています。
「船乗りになった理由は単純にかっこよかったから」
と、大きな笑い声で語るHさんは、数々の危険な体験を経ながらも、
「ここでやめたらかっこ悪い」という思いで今でも航海を続けています。
船乗りとしての葛藤
近年、船乗りの現状は厳しく、人手不足が続いています。
なぜなら育ててもすぐに辞めてしまう若者が多く、
Hさん自身も陸上職員への昇進の話が何度もあったものの、
「きれいごとばかりでは、安全に船は動かない」
と熱く語ります。
Hさんは1年のほとんどを海の上で過ごしており、結婚はしておらず、ご両親も他界されています。
二人とも死に際に会えなかったことが、Hさんにとって一番の後悔であり、
その思いが彼をさらに奮い立たせています。
自分を信じるルール
Hさんが持っている唯一の信念は、「自分を信じること」です。
どんな仕事でも、楽をしようと思えばできるが、居場所を失うリスクもあると警告します。
「AIだかなんだか知らないが、人間としてのプライドを持ってほしい」と彼は言います。
それが彼にとっての生き方であり、仕事を通じての誇りです。
「若い人たちが生きづらい世の中なのもわかるが、それでも生きていかなければならない。
命は大切に」と、真剣に訴えます。
彼の言葉には、過酷な航海の中で培われた経験と教訓が詰まっています。
天職なんて簡単に見つからない、Hさん自身20年程やり続けて船乗りが天職だと思えたという。
厳しい現実と新たな可能性
後悔や失敗、嫌な思いをすることも人生の一部です。
「偉い政治家が変えてくれるのを待つか、政治家になるしか世の中は変えられない。
それを知った上で、思い切り生きてやればいい」と力強く語ります。
Hさんは、社会が抱える問題に対しても真剣に向き合っており、
変化を求めることがいかに重要かを強調します。
今いる時代の波に乗っていれば、いつか違う波がやってくる。
その時に乗れるかどうかは自分の力次第です。
若者へのメッセージ
Hさんは、「いつか生きててよかったと思う瞬間が来るから、
それに気づけるように前を向いて自分の道を進んでください」と、
若者たちに熱いメッセージを送ります。
自分の選択が未来を創ることを忘れず、周囲との関係を大切にしながら、
前向きに生きることが重要です。彼は、自分が歩んできた道のりを振り返りながら、
若者には「失敗を恐れず、挑戦し続けてほしい」と伝えています。
どんな小さな一歩でも、自分にとっての「幸せ」を見つける手助けになるはずです。
まとめ
Hさんは、船乗りとしての経験を通じて得た教訓を若い世代に伝えています。
人生は一度きりであり、自分自身を信じ、勇気を持って選択をすることが未来を切り拓く鍵です。
後悔を恐れず、自分の道を歩むことの大切さを教えてくれるHさんの言葉は、
今の若者たちにも大きな勇気を与えることでしょう。
人生の航海は時に厳しいものですが、それでも自分の選択を信じて進んでいくことが、
豊かな人生を築くための第一歩なのです。
#世代継承性#就職活動 #人生相談 #高齢者 #若者 #時代
コメント