今回は、60代後半のKさんにお話を伺いました。
Kさんは、農業一筋に生きてきた温かいお人柄で、にこやかに物腰柔らかく接する方です。
奥様と二人の息子さんがいらっしゃり、長男にはお孫さんもいます。
次男は時折畑を手伝ってくれる頼もしい存在です。
家族や周りの人々に恵まれた人生を歩んでこられたKさんですが、
心に一つのシコリがあるとすれば、
それは代々引き継いできた畑の一角をアパートにした決断に関することです。
🐨 土地と親子の葛藤
Kさんのご両親は、特にお父様が農業に強いこだわりを持ち、
土地を手放すことに対して非常に頑固な姿勢を貫いていました。
Kさん自身も農業を続けながら、生活の厳しさを感じ、
また息子たちに何も残せない現実に直面していました。
そのため、アパート建設の決断をすることになったのですが、
その決断はお父様との大喧嘩を引き起こしました。
お父様はその後、病気の悪化で亡くなられ、相続については家族で相談の上で決定しました。
🐨 時代の変化と父親への思い
Kさんは、アパート建設という選択が息子たちの未来を考えた結果であると理解していますが、
時代が変わる中での選択だったと認識しています。それでも、振り返ってみると、
お父様をもっと納得させる努力をすべきだったと深く反省しています。
父親を頑固な老人と見なしてしまった自分に対しても悔いが残ります。
Kさんは、もっとコミュニケーションを取り、
理解し合う努力をしていればよかったと心から感じています。
🐨 若者へのメッセージ
Kさんは、若者に対して心からのメッセージを伝えたいと考えています。
それは、
「家庭内や職場で、自身よりも年齢が離れた人たちを
頑固な老人として固定概念で判断しないでほしい」ということです。
年齢を重ねた私たちも、今の時代においては若い方々の助けと理解が必要です。
若者たちは情報力、行動力、体力において私たちにないものを持っています。
それを、ただ自分の力を誇示するためや、他人を見下すために使うのではなく、相手を思いやり、
共に助け合えるように活用してほしいと語ります。
未来を作っていく若者たちのために、
動こうとする高齢者がいることをぜひ頭の片隅に置いてほしいと願っています。
🐨 まとめ
Kさんの言葉は、世代を超えた理解と協力の重要性を教えてくれます。
時代の変化に柔軟に対応しながらも、家族や周囲の人々とのコミュニケーションを大切にし、
共に助け合うことが、心の豊かさを育む鍵であると改めて認識させられます。
Kさんの深い経験と思いやりが、私たち全員にとって大切な気づきを与えてくれることを願っています。
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