今回、80代のHさんにお話を伺いました。
小柄で、80歳とは思えないほど元気なHさんですが、今は施設でお過ごしです。
夫は他界してしまいましたが、息子夫婦との関係は良好で、
孫たちも大好きだと語ってくださいました。施設で過ごしている今も、
その明るい笑顔と力強い言葉は周囲に温かい影響を与えています。
Hさんの瞳には、長い人生を歩んできた経験と、家族への深い愛情が溢れています。
彼女の姿からは、年齢を重ねたことで得た深い智慧と、変わらぬ温かさを感じることができました。
🐨父と母、そして思い出の欠片
Hさんのお父様は戦争でなにも言わぬまま命を落とされました。
そのため、父との思い出はほとんどありません。
母が一人で辛い時期を過ごす姿を見守る中で、
Hさんの心には男性への複雑な感情が根付いていました。
心がまだ幼かったと振り返るHさんの記憶には、母が残した一言が深く刻まれています。
母が病になり衰退し、もうそろそろという時に笑顔で言った言葉
「やっとお父さんと会える」。母が語ったこの言葉には、怒りではなく、
永遠の愛が込められていました。涙を流しながら語るその姿からは、
母の愛がいかに深いものであったかが伝わってきます。
🐨旦那様との愛と結婚
30歳で結婚したHさんの旦那様は3歳年上で、当初は頑固でおおざっぱだったと言います。
しかし、旦那様の愛はとても純粋で、Hさんにはその心からの愛が深く伝わっていました。
「愛する人と過ごす生活は、今でも私の宝物」と語るHさん。
その言葉には、旦那様との温かい時間がいかに貴重であったかが表れています。
旦那様が亡くなった後、Hさんはふと母のことを思い出し、
「子供を置いて先に行けない」と感じました。
母が父を亡くした後、自分にたくさんの愛情を注いでくれたように、
Hさんも今、周りの人々にたくさんの愛を届けたいと心から願っています。
🐨過去の思い出と未来への希望
Hさんは、過去の思い出や家族について、まるで昨日のことのように楽しそうに語ってくれました。
「もう長くない」と感じつつも、
「あの世に行ったら、私が生きた証を旦那や母にたくさん話したい。そして、父との時間も心から楽しみたい」
と語るHさんの目には、
今まで生きてきた人生への思いと愛が溢れていました。
その言葉には、これまでの人生で紡いできた深い愛と感謝の気持ちが込められています。
🐨若者への切なるメッセージ
Hさんの若者へのメッセージは、心に響きます。
「愛する人を大切にしてください。
あなたを心から愛してくれる人がいたら、あなたも心から愛を返してあげてください。
失ってから気づくこともこの世界にはたくさんありますが、気づく努力を怠らないでほしいのです。
あの時、母の気持ちにもっと早く気づいていれば、父親にも母親にももっと
多くの愛を注げたかもしれません。
人生にはやり直しがありません。だから今、目の前にあるものに気づく努力をしてほしいのです。
ヒントはきっとあなたの周りにたくさんあるはずです。」
Hさんの言葉には、深い愛と人生の教訓が詰まっています。
Hさんは自身のお母様の過去と向き合い生きるヒントを得た方でした。
彼女の生き様とその感動的なメッセージが、多くの人々に強い感銘を与え、
愛というものの大切さを教えてくださいました。
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