Eさん（70代）は、お茶農家を営んでいます。
2年前に奥様を亡くし、現在は長男ご夫婦と共に茶農家を運営しています。
Eさんは生まれたころからずっと茶農家の手伝いをしており、
高校にも進学せず、父親の仕事を手伝う日々を送ってきました。
選択肢のなかった人生
「他にやりたいことがあったか？」と聞かれると、
Eさんは笑いながら「わからない」と答えます。
亡くなられた奥様にも申し訳ない気持ちがありましたが、何も聞けずに過ごしてきました。
また、長男に家業を継がせる気はなかったため、彼に関心を持たせることもしませんでした。
驚きの家業継承
ところが、長男は農業科の高校を選び、その後大学で農業を学びました。
大手飲料メーカーに就職した後、5年ほど前に家業を継ぐために戻ってきたのです。
Eさんにとって、それは驚きでした。
あまり会話も交わしてこなかったのに、
長男の奥様から「親孝行だ」と聞かされ、感慨深い気持ちになりました。
新たな可能性と厳しい現実
Eさん自身は最新の農業について学ぶ時間がなかったため、
長男が加わることで新しい可能性を見出しています。
息子が自分を大きく超えてくれることを、日々実感しています。
最近では、廃業していく仲間たちも多く、
時代が変わる中で適応できないものは消えていく厳しい現実に気づきました。
今を生きる重要性
Eさんは「年寄りだからと過去に縛られず、しっかり今を生きることが大切だ」と考えています。
それが結果として過去を残すことになると信じています。
これからも家族と共に、茶農家としての新たな道を模索していくつもりです。
若者へのメッセージ
Eさんが若い皆さんに伝えたいのは、「自分の道を選び、周りの人との関係を大切にすること」です。
自分の夢や目標を追求する一方で、家族や友人からの支えを忘れずに、
感謝の気持ちを持って生きてほしいと思います。
人とのつながりは、人生を豊かにする大切な要素であり、
時には自分が思っている以上に周囲の人々があなたを支えてくれていることに気づくでしょう。
また、挑戦を恐れず、新しいことに取り組む姿勢を大切にしてください。
変化の激しい時代だからこそ、自分を磨き、成長することが重要です。
未来はあなたの手の中にあります。自分の選んだ道を信じ、進んでいってほしいと願っています。
まとめ
Eさんは、家族や周囲の支えの中で自分の人生を歩んできました。
今後も新しい可能性を見出しながら、家族と共に成長していくことを大切にしています。
若い皆さんも、自分自身を大切にし、周りの人々との関係を深めながら、
自分の道を切り拓いていくことが重要です。
人生は一度きりですから、その一瞬一瞬を大切にし、悔いのない選択をしてほしいと思います。
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